相続でもめないためにやった方がよい事とは?
皆さんこんにちは、相談員の大澤です。
毎週恒例の相続ワンポイント講座。今週のテーマは「相続でもめないためにやった方がよい事とは?」です。
こちらのブログでは、その補足説明を行っています。
動画の内容を一言で表現すると、「遺産分割協議の前に、まずは財産目録を作って相続人全員に知らせましょう。」というものです。
「遺産内容を開示してしまったら、絶対欲しいって言われるに違いない。」
そう思っている方は少なくないと思います。
ですが実際には、オープンにする事を避けるあまり、かえって不信感を持たれ、争いに発展しまう事例を何度か見て来ました。
初めてから財産目録を作成して渡していれば、大事にならなかったのに・・・。後から悔やんでも悔やみきれません。
相続人全員の意見を一致させることが、遺産分割の難しいところ。
このときに何より重要になるのが、『誠実』さだと思います。
法律上は相続人である以上、額の大小はさておき、遺産を引き継ぐ権利を持っています。
「少しでもいいから、自分に多く残るように相続を進めよう」と思っていると、不思議とその感情は伝わってしまいます。
そうではなく、多少渡す金額を多めにしたとしても、気持ちよくサインを頂けるように『誠実』に対応する。
その感情が伝われば、相手はきっと感謝し、喜んでくれるでしょう。
少なくとも、争いに発展する可能性をかなり減らすことができます。
でも、それができない経済的、精神的状態だから難しいのですが・・・(泣)。
ちなみに、遺言書を使って相続手続きを進める場合、遺言執行者が指定されていれば財産目録の作成は義務です。
遺言書の内容と共に、財産目録を相続人全員に送らなければいけません。
義務を怠り、それがもとで相続人に不利益を被らせてしまった場合で、損害賠償請求を受けた事例も存在します。
くれぐれもご注意下さい。
大澤