戸籍謄本の束が厚さ1センチになる理由とは?
皆さんこんにちは、相談員の大澤です。
毎週恒例の相続ワンポイント講座。
今週のテーマは「戸籍謄本の束が厚さ1センチになる理由とは?」です。
https://youtu.be/5tcYk2mWFPQ
少し理解しにくい内容だったと思いますので、このブログではその補足説明を行います。
子や孫がいない方が亡くなられた場合、高い確率で兄弟姉妹や甥姪が相続人になります。
昔はみな兄弟の人数が多かったので、相続関係者が10名を超えるケースも珍しくありません。
動画では戸籍謄本が多くなる主な理由として、
①亡くなった方の両親の出生から死亡までの戸籍謄本が必要
②兄弟姉妹で既に他界している場合は、その子(甥姪)が相続人になる
を挙げました。
特に大変なのが①です。
今年80歳で亡くなった方は、1940年(昭和15年)生まれです。
その両親となると、1900年(明治33年)から1920年(大正9年)の間くらいに生まれた方が大半かと思います。
この頃はワープロなどありませんので、戸籍は全て手書きで管理されていました。
手書きですので、当時の担当者によって筆跡が全く異なります。
はっきりと鮮明に記載されている場合もあれば、何が書いてあるのか殆ど読み取れない場合もあります。
ですが、出生からの戸籍が必要である以上、がんばって解読して日付が繋がるように揃えなければなりません。
私たちのような相続の専門家であっても、一苦労する作業です。
一般の方にとっては、更にハードルは上がることでしょう。
亡くなられた方やそのご両親がずっと同じ市区町村に本籍地を構えていれば楽ですが、遠方の自治体であれば郵送での請求となります。
これがまた大変なのです。
子や孫がいないご高齢の方が亡くなるケースは、年々増えています。
親しい方に相続が発生したら、戸籍謄本の収集がまずは必要になることを、ぜひ伝えてあげて下さい。
大澤
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