遺産が3,000万円以上ある場合に注意しておく事とは?

相続手続支援センター静岡

2020年08月27日 10:45

 こんにちは、相談員の大澤です。

 毎週恒例の相続ワンポイント講座。

 今週のテーマは「遺産が3,000万円以上ある場合に注意しておく事とは?」です。

 

 相続人が何人なのかを戸籍謄本で確認し、財産の内容を一覧にまとめる。

 この作業の中で、一番重要なのが「相続税がかかるのか?かからないのか?」という点です。

 相続税がかからない場合、すぐに遺産分割協議に入れます。1円単位まで正確に計算しなくても、相続人全員が納得すれば問題ありません。

 ですが、相続税がかかる場合は、相続人全員が納得するだけでは不十分です。

 「税務署に申告書を提出する」という事はつまり、「税務署が指定する計算方法を使って財産目録を作成する」

 という事だからです。

 正確な相続税額を出すためには、1円単位の正確な財産目録が必要です。

 動画でもお伝えしていますが、遺産は6,000万円だと思っていたら、実は7,000万円だった、というケースは珍しくありません。

 何でこんなに増えてしまうのかの理由は、主に2つ。

 ①土地の評価額の出し方が特殊
 ②過去の出金や生前贈与を遺産に組み込む場合がある

 ①は一般の方向けの書籍にも情報が載っていますが、②については殆ど知られていません。

 この2つについて詳しく書こうとすると、おそらく本1冊分のボリュームになってしまうでしょう。

 税理士が一番頭を使う部分でもあります。

 一般の方にとってはかなり難しい内容ですので、まずは『相続税に詳しい』税理士に確認してみることを、お勧めします。

 もちろん、私たち相談員でも大丈夫です。

 大澤

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