遺産が3,000万円以上ある場合に注意しておく事とは?
こんにちは、相談員の大澤です。
毎週恒例の相続ワンポイント講座。
今週のテーマは「遺産が3,000万円以上ある場合に注意しておく事とは?」です。
相続人が何人なのかを戸籍謄本で確認し、財産の内容を一覧にまとめる。
この作業の中で、一番重要なのが「相続税がかかるのか?かからないのか?」という点です。
相続税がかからない場合、すぐに遺産分割協議に入れます。1円単位まで正確に計算しなくても、相続人全員が納得すれば問題ありません。
ですが、相続税がかかる場合は、相続人全員が納得するだけでは不十分です。
「税務署に申告書を提出する」という事はつまり、「税務署が指定する計算方法を使って財産目録を作成する」
という事だからです。
正確な相続税額を出すためには、1円単位の正確な財産目録が必要です。
動画でもお伝えしていますが、遺産は6,000万円だと思っていたら、実は7,000万円だった、というケースは珍しくありません。
何でこんなに増えてしまうのかの理由は、主に2つ。
①土地の評価額の出し方が特殊
②過去の出金や生前贈与を遺産に組み込む場合がある
①は一般の方向けの書籍にも情報が載っていますが、②については殆ど知られていません。
この2つについて詳しく書こうとすると、おそらく本1冊分のボリュームになってしまうでしょう。
税理士が一番頭を使う部分でもあります。
一般の方にとってはかなり難しい内容ですので、まずは『相続税に詳しい』税理士に確認してみることを、お勧めします。
もちろん、私たち相談員でも大丈夫です。
大澤
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